技術内容

真空蒸着部門

抵抗加熱法

高真空状態でフィラメントに(W,Mo,Ta)電流を流すことにより発生する、ジュール熱を利用し、物質を蒸発させ基板に成膜させる製法です。
蒸発した粒子は大きく成膜速度が速いため、鏡のような全反射膜などの厚い膜(800Å~1200Å)を得意とする蒸着法で、乾式メッキでは最もメジャーな成膜法のひとつです。

IP法(イオンプレーティング)

弊社が所有する抵抗加熱式はIPによる成膜も可能です。
立体物の基板全体に金属膜を厚く成膜することを得意とします。
また、チャンバー内をイオン化させることにより蒸発した粒子は励起状態となり、密着性を向上させ基板の隅々まで入り、どんな立体物でも均一に厚く成膜できます。

スパッタリング法

高真空状態で希ガス(Ar)を導入させ、カソードにDC電源を流すことで、バッキングプレート上の、ボンディングされた様々なターゲット(Al,Cr,Ti,SUS,Ni,etc...)を削り取り、基板に成膜させる製法です。
抵抗加熱法とは違い、粒子が細かく成膜速度は遅い為、膜圧管理が容易であります。したがいまして、ハーフ蒸着であったり、Å(オングストローム)単位での多層膜を得意とします。また、蒸発させずターゲットを削りながら成膜させるので、高沸点な金属でも成膜することが可能です。
スパッタリング法は様々な分野で活躍し、反応ガス(O,N,etc...)を使い酸化や窒化膜を生成できます。弊社の所有するスパッタリング装置は国内最大級であり、1500×600のサイズ内であれば均一に成膜することが可能です。

電子ビーム蒸着(EB蒸着)

化学医療、光学膜などの特殊な波長での高反射、低反射膜の成膜を得意とします。
抵抗加熱では蒸発させることのできない高沸点材料を高速で成膜でき、多層膜加工として幅広く使用されております。
弊社ではこれまでの試行錯誤により、機械の性能をフルに発揮し、EB蒸着では困難とされた球面体の物体でも成膜を施すことに成功しております。
また、二酸化ケイ素の高度を利用して、保護膜としての活用も行っております。

 

クリーンルーム

 塗装クリーンブース / エアーシャワー室  ISO規格クラス7
 湿温管理室 / 高圧気流室

 

塗装部門

塗装技術

これまでのノウハウ、技術と実績を生かし自動車関連部品・アミューズメント関連・化粧品関連・芳香剤・電子機器関連等、様々なニーズにお応えすることができる塗装機器を兼ね備えております。
製品素材に関しましてもABS・PC・PMMS・PS・PBT・PP樹脂からガラス製品・金属素材と様々な素材への塗装技術と塗料分野のノウハウを周知しておりますので、お客様の期待値を超えるサービスと商品を提供させていただく所存でございます。
ベースコート・トップコート・ハードコートの技術、量産実績、各製品の形状によって塗装機器を使い分け高品質で効率の良い量産加工体制を実現しております。

塗装機器紹介

スピンドル塗装装置

製品を塗装用治具に乗せ、公転と自転を行い自動で塗装を行う装置であります。
塗装を行う際、製品が自転し、より均一に塗装を行うことが可能な装置です。直径400mm高さ150mmまでの製品を弊社では可能であり、安定した大量生産が可能であります。


レーシングプロ塗装装置

製品を塗装用バーに取り付け塗装を行う装置です。
塗装用バーに製品を設置し回転を行い、その前を塗装用ガンが左右に移動し塗装を行います。ワークサイズは1400mmになっており、化粧品関連などに特化した塗装機器となっております。

レーシングプロ塗装装置【改】

製品を塗装バーに取り付け塗装を行う装置です。
固定しているガンから塗料が塗噴している際に、塗装バーが専用レールを走ることにより塗布を行います。製品を自転することによって、より均一に塗装を行うことが出来ます。ワークサイズは1400mmとなっており、特に裏面への塗料の回り込みなどに懸念がある製品に対して特化したレーシングプロ塗装装置を改良した装置となっております。

ロータリー塗装装置

400mm×400mmの正方形塗装治具に製品を乗せ自動で塗装を行う装置であります。
ワークサイズは横400mm×奥行き400mm×高さ50mmまでの塗装が可能であります。高さには特化した塗装装置ではないため、主に板状へのハードコート塗装に特化した塗装装置となっております。

 

レーザーマーキング部門

レーザーの種類

レーザーと一概に言っても多種類ございますが、表面加工処理で使用されるレーザーは大きく二分化させるとYAGレーザーとCo2レーザーに分けることができます。

YAGレーザーとCo2レーザーの違いとは?

YAGレーザーとはイットリウム・アルミニウム・ガーネットを用いた個体レーザーの事であり、複合元素それぞれの頭文字をとり「YAG」となることからYAGレーザーと呼称されております。

Co2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは気体の二酸化炭素を媒質に赤外線領域の連続波や高出力のパルス波を得るレーザーの事を言います。

大きな違いとしては、「波長」です。
YAGレーザー基本波1064nmに対しCo2レーザーは10640nmと約10倍(取扱い機種による)であり、高出力パルス波を維持することが可能です。

簡単に要約するとYAGレーザーは「剥離」に特化し、Co2レーザーは「切断」に特化した機器であるという事です。

用途

金属・樹脂機材の表面へのマーキング

サンプル依頼までの流れ

サイズ

最大ワーク域:300mm×300mm

YAGレーザーを駆使することにより、表面加工処理の世界観が一遍したと言っても過言では無い程の、多種多様性を秘めた機械でございます。

LED照射の光を表面処理した商品から浮出す事も可能です。

デザイン性溢れるロゴ・印字データを持ち寄ることにより既存製品のパワーアップ・新規商品企画の実績を生み出しております。

日々進化を遂げる表面処理に伴い、弊社でも新たな取り組みに勤しんでまいります。

レーザーを御求め頂く際には是非弊社のYAGレーザーでの生産を視野に入れて下さいませ。

※まずはお問い合わせください。

どのようなご内容でも歓迎いたしております。
ご質問、ご不明点がございましたらお問い合わせページよりご連絡くださいませ。